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外壁にクラックを見つけたら補修すべき?原因や補修の手順を解説!

2023.03.19

住宅の劣化症状の一つにクラック、いわゆるひび割れを見つけたら、適切な対処をすることが大切です。こちらのページを見ている方の中には外壁にクラックを発見し、慌てて補修方法などの情報を調べている方もいるでしょう。

クラックは放置していると大きくなって雨水が入り込む原因になることもあり、状況に応じて補修しなければなりません。とはいえ、すぐに補修すべきクラックなのか、補修方法や費用などわからないことも多いでしょう。

そこで今回は、クラックにどのような種類があるのか解説したうえで、パターン別の補修方法や費用相場などを解説していきます。


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外壁クラックが4つのパターンがある


クラックは英語で「crack」と言い、「裂け目」「割れ目」「ひび割れ」などの意味があるので、建築業界では外壁のひび割れのことをクラックと呼びます。

ただ、一口にクラックといっても種類があり、主に以下の4種類にわけられます。
・ヘアークラック
・構造クラック
・乾燥クラック
・縁切れクラック

ここでは、クラックの種類ごとの特徴について解説していきます。

ヘアークラック

ヘアークラックは「髪の毛」という意味の「hair(ヘアー)」という言葉が使用されている通り、髪の毛のような見た目の細いクラックのことを指します。具体的には幅0.3mm以下、深さ0.4mm以下のクラックのことをヘアークラックといい、外壁塗装の塗膜の劣化などで発生します。

劣化症状としては軽く、補修の緊急性は低い状態であり、雨水が入り込むなど住宅内部に影響する可能性は低い状態です。ただ、放置するとより大きなひびになる可能性があるので、早めに補修するのがよいでしょう。

構造クラック

構造クラックは、外壁塗装の表面に発生するヘアークラックとは異なり、外壁の下地にまでクラックが発生している状態です。

地震や地盤沈下、車両が通行するときの揺れなど、建物に何らかの衝撃や圧力が加わったことによって発生するケースが多く、具体的には幅0.3mm以上、深さ0.4mm以上のクラックのことを指します。

大きなクラックのため雨水が侵入することが懸念されるのはもちろんのこと、住宅の強度が弱まって最悪の場合、倒壊する危険性があるので早急にメンテナンスしましょう。

乾燥クラック

乾燥クラックはモルタルやコンクリートなど、湿式工法による外壁で発生しやすいのが特徴です。

湿式工法とは、モルタルやコンクリートなどの外壁材と水を練り混ぜてから施工して乾燥させる外壁の施工方法です。

水を加えて施工しているため、乾燥の過程で水分が蒸発してひび割れが発生しやすいことに加え、十分に乾燥していないまま上塗材を塗ると、塗料が下地の収縮に耐えられなくなって塗膜にひび割れが生じることもあります。

縁切れクラック

縁切れクラックもモルタルやコンクリートなど、湿式工法による外壁に発生しやすいクラックです。

湿式工法では一度の施工で一面を仕上げるケースが多いものの、途中で作業を中断したり、部分的に塗り直しを行なったりした場合、古い塗装面と新しい塗り口の間に継ぎ目ができてしまいます。そして、継ぎ目部分が収縮してできるひび割れを縁切れクラックと言います。

縁切れクラックは施工後すぐに発見されることはなくても、車両の通行や地震などの振動によって継ぎ目が割れて発生するケースがあり、幅や深さによっては早急に対処しなければなりません。


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外壁のクラックは放置するとどうなる?補修が必要な理由


「そもそも外壁にできたクラックの何が問題なのだろう?」
「放置するとどうなるの?」
と疑問に感じている方もいるでしょう。

ここでは、外壁のクラックを放置したときに起こりうるリスクを解説していきます。

雨漏りを発生させるリスクがある

住宅に発生する雨漏りは屋根が原因というイメージが強いでしょう。しかし、外壁のクラックが原因で発生するケースも多く、クラックから入り込んだ雨水が壁をつたって雨漏りとなります。

外壁が原因の雨漏りは原因箇所を特定するのがむずかしいことに加え、見つけたときには広範囲に雨水が浸透しているケースが多いです。

雨漏りは住宅の寿命を縮めてしまうため、クラックを見つけたら雨水が入り込む前に対処することが重要といえるでしょう。

基礎や外壁内部を腐食させる可能性がある

クラックから入り込んだ雨水は、雨漏れを発生させるだけではありません。たとえば、柱や断熱材に雨水が浸透し、湿気が溜まってカビを発生させたり、腐食させてボロボロにさせたりするケースがあります。

雨漏れを見つけて調査したら住宅内部が腐食していたというケースもあり、倒壊や健康被害が発生する危険性があるため大がかりな修繕工事が必要になるでしょう。

クラックを放置していると想像できない大きなトラブルにつながる恐れがあり、二次被害が発生する前に対処することが大切です。


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【症状別】クラックの補修方法と費用相場


クラックを補修するときは、状態ごとに適した補修方法があります。

ここでは、クラックの症状別の補修方法と費用相場を解説します。

【0.3mm未満】シール充填工法

幅0.3mm以下のヘアークラックには、シール充填工法が適した補修方法です。

シール充填工法とは、クラック部分にシーリング材を充填して埋める方法のことです。シーリングはゴムのような弾力性があり、クラックの隙間に入り込んで水や空気の侵入を防止できます。

クラックにシーリングを刷り込むという表面的な補修であり、幅や深さのないクラックを補修するのに用いられます。シール充填工法で業者に補修してもらう場合は、2~5万円が相場です。

【0.3~1.0mm未満】樹脂注入工法

0.3~1.0mm未満のクラックは、放置すると雨水が侵入する恐れがあるため早めに補修する必要があり、樹脂注入工法が適しています。

樹脂注入工法とは、座金という専用の道具をクラック部分に取り付けて、座金からエポキシ樹脂などの注入材を入れてクラックを埋める方法です。クラックの長さを計測し、25cmおきに1か所を目安に座金を取り付けた後、シーリング材を塗布し、取り付けた座金にエポキシ樹脂を注入していきます。

シーリングやエポキシ樹脂を乾燥させる時間が必要であり、最低でも3日以上かかりますが、比較的大きなクラックにも補修可能です。

一般家庭にはない専用の道具を使うこともあり、樹脂注入工法で業者に補修してもらう場合は4~8万円ほどかかるでしょう。

【1.0mm未満】カットシーリング充填工法

1.0mm以上のクラックは、住宅に深刻なダメージを与える可能性があるため、早急に対処しなければなりません。1.0mm以上のクラックを補修する場合は、カットシーリング充填工法が適した補修方法です。

カットシーリング充填工法は、いったんクラックに沿って外壁に溝を掘った後に、シーリング材を充填し、その上からポリマーセメント塗布するのが大まかな流れです。

外壁を削るなどやや大がかりな作業になることに加え、専門的な技術や知識が必要な補修のため、8~15万円が補修費用の相場といえるでしょう。


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クラックの補修はDIYできる?


クラックの補修が必要であることは認識しているものの、できるだけ補修費用を抑えたい、可能なら自分で直したいと考えている方もいるでしょう。
 
ここでは、クラックの補修はDIYできるのかを解説します。

幅0.3mmまでならDIY可能なケースも

先に解説している通り、幅0.3mmのクラックにはシール充填工法が適した補修方法であり、表面的な作業なのでDIYが可能です。

自分でシール充填工法を行う場合の費用は4,000円程度であり、業者に依頼するよりも安く済みます。ホームセンターにも材料が販売されており、材料の調達に苦労することもありません。

ただし、2階の外壁などは危険を伴う高所作業となるため、クラックの症状が軽くても自分で補修するのはやめましょう。

また、幅0.3mm以上のクラックはDIYの難易度が高いので業者に依頼するのがおすすめです。専用の道具や材料が必要になるため自分で道具や材料を購入するとお金がかかり、業者に依頼する方が安く済む可能性が高いうえに、確実に補修してもらえます。

不安なら業者に依頼するのがおすすめ

幅0.3mm以下のクラックならDIYで補修することも可能ですが、少しでも不安があるなら業者に依頼するのがおすすめです。

表面に見えているクラックは幅0.3mm以下でも、下地や構造にダメージが発生していたり、DIYしてもきちんと補修できていなかったりすることがあります。また、クラックの幅を計測するのもむずかしい場合が多いでしょう。

そのため、確実に補修するなら専門業者に調査してもらったうえで、最適な補修をしてもらうのがおすすめです。0.3mm以上のクラックはDIYの難易度が高めで、むしろ非推奨ともいえるので、見つけたら業者に相談しましょう。


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まとめ

今回が外壁のクラックについて解説しました。

住宅の外壁は劣化や揺れなどでクラックが発生することがあり、症状に応じて適切な対処をすることが大切です。

クラックを放置すると雨漏れや住宅内部の腐食など、より深刻なトラブルに発展する可能性があり、見つけたら速やかに補修することが大切な住まいを守ることにつながります。

クラックの症状が軽い場合はDIYも可能ですが、リスクもあるため、確実で安心できる補修をしたいと考えるなら専門業者に依頼するのがおすすめです。

大切な住まいの状態を維持して長く住むためにも、クラック補修を検討する際にはこの記事で学んだことを参考にしてください。
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