ガイソーブログ
屋根の知識!勾配ってなに?
2024.03.07
目次
陶器瓦 4寸以上
こんにちは!
ガイソー豊橋店の石倉です。
屋根と言われたら三角形の形を思い浮かべると思いますが、屋根の形状にも棟から左右に地面に向かってながれている切妻(きりづま)・棟がありそこから4方向に傾斜した寄棟(よせむね)・1つの頂点から4方向に同じ角度で傾斜した方形(ほうぎょう)などがあるように屋根の角度にも決められた角度があります。
勾配とは屋根の傾き具合の事で主に3つの単位で表示されています。
寸法勾配
尺貫勾配ともいわれ尺や寸を使って長さの単位にしています。寸法では1寸が約30.3㎜なので水平の長さが10寸(303.03㎜)に対して垂直に〇寸上がったか表記した方法です。
分数勾配
分数勾配も水平の長さと高さとの関係を「3/10」などの分数で表す方法です。
角度勾配
角度勾配はあまり使われていませんが、その名のとおり角度で表した方法です。3寸勾配なら16.7°6寸勾配なら31.0°になります。
一般的に6寸以上を急勾配、3寸以下を緩勾配、その中間を並勾配と言います。
さらに戻り勾配というものもあります。戻り勾配とは実際に屋根材を取り付けた際に屋根材の厚みや立ち上がりによって勾配が緩くなる度合いの事です。金属屋根は薄い為、勾配への影響が少ないです。
メリット
小屋裏に空間ができるため断熱効果が高い
傾斜があるため水はけがよく屋根が劣化しにくい
デメリット
屋根の面積が増えるため施工時とメンテナンス時の足場代がかかる
台風や強風の影響を受けやすい
メリット
台風や強風の影響を受けにくい
施工しやすくコストも抑えられる
デメリット
勾配が緩やかなため水はけが悪く屋根の劣化や雨漏りのリスクが高くなる
そのためメンテナンス頻度が増える
メリット
緩やかではないので水はけがいい
一般的なため屋根材の種類が豊富にある
デメリット
急勾配・緩勾配に比べ見た目が一般的になる
確かに勾配が急なほど水はけが良いメリットはありますが、緩い勾配だからといって絶対に雨漏りするわけではありません。その理由は、緩い勾配で取り付け可能な屋根材は、雨が流れやすく浸入しにくい特性があるからです。
つまり、屋根材のそれぞれが持つ最適な勾配に合わせて施工する事で雨漏りのリスクを軽減できます。
金属屋根(縦葺き) 1寸以上
1寸勾配は角度にすると約5.6°とかなり緩やかですが縦葺きの場合、棟から軒先に向かって一枚の板が付いているため雨水が浸入しにくい葺き方になっています。
金属屋根(横葺き) 3寸以上
同じ金属ですが横葺きの場合は縦葺きより境目が多い為3寸以上の勾配を付けないと雨水が溜まります。
スレート屋根 3寸以上
スレート屋根も基本は横葺きとなる為、3寸以上の勾配が必要です。またスレート屋根はメンテナンス頻度も多い為、急勾配にすると足場代がかかってしまいます。
シングル屋根 3.5寸以上
シングル屋根材の表面には石が吹き付けられている為、緩勾配にすると雨水の流れが悪く溜まりやすいです。
陶器瓦 4寸以上
陶器瓦は耐久性が高い為、メンテナンス頻度も少ないです。さらに厚みもあるので戻り勾配によってやや角度が緩やかになります。
注意点として葺き替えやカバー工法などのリフォームを行う際に既存の屋根材の勾配によって施工出来ない場合があります。
新築時には適切な勾配にするだけでなく、リフォーム時に葺き替えやカバー工法を行う時の事を配慮した屋根材を選んでみてもいいかもしれません。
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