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ガイソー豊橋店/豊川店

ガイソーブログ

期待耐用年数の真実!

2024.03.13
 目次
1期待耐用年数
2促進耐候性試験
3期待耐用年数はどこまで参考にしていいの?

こんにちは!
ガイソー豊橋店の石倉です。

みなさまは塗料を調べた時に「期待耐用年数」という言葉を聞いたことはありませんか?これは文字通り期待できる塗料の耐用年数の事を表しています。この年数が長ければ長いほどいい塗料となります。

ではこの期待耐用年数は何を基準にしてどのように決まっているか解説したいと思います。


1期待耐用年数
外壁を塗装した場合にどのくらい持つのか、次回メンテナンスはいつになるのかを把握するための目安となる基準が耐候性です。耐候性とはJIS規格によって「材料を光・風・雨などの屋外条件下で、暴露した場合の耐久性」と定義されています。

耐候性の根拠としてメーカーは「促進耐候性試験結果」を塗料のカタログに掲載しており、その結果を基準に期待耐用年数が決められています。

ただこの促進耐候性試験がメーカーや塗料の種類によってさまざまです。


2促進耐候性試験
促進耐候性試験にはいくつかの種類があります。

屋外暴露試験

塗料を実際の自然環境下で南面・傾斜45°に設置して塗膜の状態を確認する方法です。始まる時期によって多少変わりますが、機械ではなく自然環境のためより正確な結果を確認できます。ガイソーオリジナル塗料では最も過酷な環境の沖縄県宮古島にて暴露試験を行っています。


サンシャインウェザーメーター(SWOM)

サンシャインウェザーメーターは60年以上の試験実績のある方法です。太陽光・温度・湿度などを人工的に再現しその過程を約8倍に加速させた試験を行います。時間で言うと約1100時間で一年間分に相当する放射を行えます。この試験で使われる光源は紫外線の立ち上り付近の太陽光と似ています。


キセノンランプ(XWOM)

試験機の中で最も太陽光に近い光源の試験機です。キセノンランプでの試験では屋外暴露の6~18倍ほどの加速試験が行えます。時間で言うと約1500時間から500時間で一年間分に相当する放射を行えます。自然環境の再現度の高さからJIS A6909(建材用仕上塗材)での耐候性区分に採用されます。

JIS A6909 とは経済産業省が改定した日本工業規格の事で、特定の条件をクリアする事でJISマークの表示を行えます。このキセノンランプ法で2500時間照射した場合に光沢が80%を保持しているものを耐候形1種と分類されます。これはシリコン塗料でもクリアできる基準なのでフッ素や無機は効率化を考慮した場合にさらに促進倍率の高い試験が必要となります。


メタルハイドランプ(スーパーUV・SUV)

メタルハイドランプは他の耐候促進機に比べ、促進倍率が大幅に高いので耐候性の高い塗料の試験に向いています。約40時間で一年間分に相当する放射を行えます。倍率が高いという事は短時間に一気に放射します。そのため実際の太陽光の波長とは異なる場合があり、正確性は他の試験機と比べ低いです。ですが先ほども述べたようにシリコン以上の塗料のほとんどはメタルハイドランプによる試験を行っています。

ほとんどのメーカーは屋外暴露試験と試験機による耐候試験の2つを行うことが多いです。


3期待耐用年数はどこまで参考にしていいの?
促進耐候性試験はメーカー側が試験機や強度を設定できます。同じ塗料グレードの場合に耐候年数だけで比較するのはおすすめ致しません。なぜなら試験機によって放射される波長や照度時間が違う為、必ず差が出るためです。期待耐用年数はあくまでテスト値であるため、実際の立地場所や日当たり、施工内容、色によっても耐用年数は変わってきます。なので、目安程度として考えて塗料をお選びする事をおすすめ致します。


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