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リシン吹付のメリット・デメリットと塗り替えについてのポイント

2023.01.05
目次

こんにちは!
ガイソー豊橋店の鬼木です。

今回は、リシンが吹き付けられている外壁の塗り替えポイントについてご説明致します。


1.リシンとは?
リシンとはセメントとアクリルなどの樹脂に、細かく砕いた石を配合して顔料と混ぜたものです。
このとき部材に混ぜる石のことを「骨材」と呼び、リシンに使用する骨材はやや小さいため砂をまぶしたようなざらざらとした見た目になります。

仕上げ方法には主に「吹き付け」「掻き落とし」の2種類があります。
「吹き付け」
吹き付け用のガンで下地の外壁材に直接吹き付ける工法です。
短時間で施工可能ですが、斑にならない様に施工する必要があります。


「掻き落とし」
リシン材を外壁に吹き付けるところまでは「吹き付け」と同じですが、そこから更にひと手間かけます。
リシン材が固まる前にブラシなどの硬い素材でリシン材を掻き落とすという施工方法です。
特徴としては、吹き付けよりも荒く味わいのある表情になり高級感が出てきます。



2.メリット・デメリット
◇メリット
・吹付仕上げなので短時間での施工が可能
・通気性、透湿性が良い
・艶を抑えた落ち着きのある仕上がりとなる

◆デメリット

・凹凸が多く隙間に汚れが溜まりやすい
・下地がモルタルの場合、収縮に追従できずひび割れが発生しやすい
・安価なアクリル樹脂が使用されることが多いため、耐久性は高くない


3.塗り替えのポイント
①洗浄
リシン仕上げの外壁は汚れが溜まりやすく、カビなども繁殖しやすくなります。
カビやコケは外壁に根を張って繁殖するため、見えている部分だけ水洗いしても栄養があれば再び繁殖してしまいます。
カビや汚れを残したまま塗装すると塗料が外壁に密着できず耐久性が低下し、内部の異物が気泡や剥がれなどを引き起こしてしまいます。

奥まで根付いたカビ・コケを殺菌するためにオススメしているのは「バイオ洗浄」です。


≪洗浄前≫


≪洗浄後≫


②ひび割れがある場合の「下地補修」

下地がモルタルの場合、乾燥収縮するためひび割れが発生しやすいので内部に雨水等浸透させない為に補修する必要があります。

1)浅いひび割れの場合
浅いひび割れ(クラック幅0.3mm以下、深さ4mm以下の微細なひび割れ)は表面での割れが多いので、下塗り材に微弾性フィラーを使用し割れを塞ぐ必要があります。
劣化しているリシン外壁は塗料を吸い込みやすくなっている為密着を良くするために、「シーラー」又はシーラーのように下地に浸透する機能を持ちながらも、膜厚をつけて塗装面を平滑にできる「サーフェーサー」を塗装する場合もあります。


2)深いひび割れ
深いひび割れは(クラック幅0.3mm以上、深さ5mm以上)微弾性フィラーなどの下塗りで塞ぐことは出来ません。
ひび割れに沿って外壁が工具で削り取る「Vカット」「Uカット」工法が必要となります。
次に内部を清掃したあとプライマーと呼ばれる下地材を溝に塗布し、シーリングで補修します。


③上塗り塗料の選定
ひび割れを起こしやすいデメリットをカバーする為に「弾性塗料」を選定する必要があります。
伸縮性の高い塗料を塗装することにより外壁に負荷がかかっても塗料がゴムのように伸び割れを防ぎ雨水などの侵入を防ぐことが可能です。
また汚れが気になる場合は「低汚染塗料」既存のようにマットな仕上がりがお好みであれば「艶消し塗料」を選定することをお勧め致します。

≪艶消し塗装前≫


≪艶消し塗装後≫


リシン仕上げの塗り替えでは気を付けないといけないポイントがあります。
ガイソー豊橋・豊川店では、既設外壁の種類・状態に合わせた塗料や施工方法のご提案をさせて頂きます。
リシン仕上げ外壁で塗り替えをお考えの方は是非お問い合わせください。

 
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