窯業系サイディング直貼り工法での不具合と最適なメンテナンス方法
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こんにちは!
ガイソー豊橋店の鬼木です。
窯業系サイディングは日本の約8割の住宅に使用されています。
最も使用されている外壁材ですが、今と昔ではサイディングの厚みも施工方法が違います。
昔は「直貼り工法」で様々な不具合が生じ、現在は「通気工法」で施工されています。
直貼り工法で施工されている場合、メンテナンス時には特に注意が必要です。
状況によっては塗装がお勧めできない場合もあります。
今回は、そんな窯業系サイディング直貼り工法での不具合と最適なメンテナンス方法についてご説明致します。
柱や構造用合板に直接透湿防水シートと窯業系サイディングを釘やビスで固定する工法です。
20年位前までは「直貼り工法」が主流でした。
直貼り工法はただ張り付けていく工法なので、施工費が安く工期も早く終わるメリットがありました。
直貼り工法で様々な不具合が発生した為、建築基準法の改定により今はサイディングとの間に胴縁を施工し通気層を作る「通期工法」が義務付けられています。
2.窯業系サイディング直貼り工法での不具合
内部結露や雨水が浸水した場合、直貼り工法の場合は隙間が無いので水分が抜けにくく内部に閉じ込められた状態が続きます。
水分や湿気が外壁内部に残り続けると様々な不具合が生じます。
主な不具合症状
①塗膜のひび割れ・剥がれ
外壁内部に溜まった水分は外に逃げようとします。
その性質によって、塗膜を突き破ってひび割れや剥がれを引き起こすことがあります。
②外壁材の反り・ひび割れ
反りやひび割れが発生する原因は窯業系サイディングが、雨水や湿気を吸水し膨張と乾燥を繰り返すことが原因の一つです。
窯業系サイディングは主材料が「セメント」なので吸水しやすい特徴があります。
外壁表面にひび割れ・剥がれが発生していると、塗膜での防水性が低下し雨水などを吸水しやすい状況になります。
また裏面・側面は表面とは違い塗装もされていない為、素材そのものが剥き出しとなっています。
その為、結露やコーキングの亀裂などから吸水し劣化を進行させることとなります。
③外壁材の剥離
継続的に水分がある状態が続けば内部でカビが発生し、外壁材の含水率も高くなります。劣化が進行することによりサイディングが脆弱となり腐食させ外壁材の表面が剥離してしまう場合があります。
このような不具合症状が進行し酷くなると、構造体も腐食させ塗装ではメンテナンスできない大掛かりな修繕工事が必要となってしまいます。
①張替え工事
劣化を進行させる通気が取れていないという根本の原因を解消することができます。
張替え工事は下地の状況も確認出来て、もし構造体の腐食があった場合でも補修することができるので最適な工事と言えます。
全面の張替えではなく、腐食が著しい部分的な張替えも可能です。
②カバー工事
張替え工事と比べコストを抑えることが出来る上に断熱性・美観性の向上が望めますが、外壁の腐食が進行していないことが前提の工事となります。
外壁の劣化が著しいところを部分的に剥がして状況確認後、金属外壁を施工する事も可能です。
通気工法の窯業系サイディングは通気工法と比べ不具合が生じやすくなります。
ガイソー豊橋・豊川店では直貼り工法なのか通気工法なのか正確に判断し、豊富な施工実績を基にお客様に最適なメンテナンス方法をご提案させて頂きますので、お気軽にお問い合わせください。
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