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ガイソーブログ

ラジカルの真実!

2024.01.25
 目次
 
 
こんにちは!
ガイソー豊橋店の石倉です。
塗料を調べていると「ラジカル反応」「ラジカル制御型塗料」という言葉がよく出てくると思います。皆様はラジカルって何?と思ったことはございますか?
ではこのラジカルとは何なのか。今回はラジカルについて説明しようと思います。
 
 
1ラジカルとは
ラジカルは、化学的に言うと電子が不足しているため非常に反応性が高い因子または原子の状態を指します。他の因子から電子を奪い取ることができる能力を持っています。この過程をラジカル反応と言います。
 
またこの因子は塗膜劣化の要因となります。紫外線が外壁や屋根の塗料(塗膜)に当たると、この劣化因子「ラジカル」という物質が生成されます。
ラジカルは塗料の樹脂を破壊するため、 塗膜劣化の大きな要因となっています。
 
チョーキング現象はラジカルが塗膜を劣化させ白色の顔料である樹脂が表面に出る事により発生します。
 
 
2ラジカル制御型塗料
ラジカルの発生を出来るだけ抑制し、塗装を長持ちさせるための技術に取り入れた塗料の事をラジカル制御型塗料と言います。
 
①コーティングした酸化チタンを塗料に配合
酸化チタンは白色を出すために使われる白色顔料の事で各色塗料以外にも自動車、プラスチック、化粧品など様々な分野で使用されています。しかし紫外線に当たるとラジカルを生成してしまい、そのラジカルが有機物の劣化を促進させてしまいます。
ラジカル制御型塗料では有機物などでまわりを囲うようにコーティングした酸化チタンを配合してラジカルの発生を抑える事ができます。コーティングされた酸化チタンでも多少はラジカルが発生してしまいますがそのラジカルをコーティング内で封じ込める役割もあります。
②光安定剤の添加
光安定剤とはコーティングした酸化チタンのコーティングすら抜け出してしまったラジカルを光安定剤が捕促・無害化させラジカルの被害を最小限に抑える事ができます。
 
3耐候性の違い
まとめるとラジカルを抑制・制御できるコーティングされた酸化チタン(白顔料)を使用している塗料の事をラジカル制御型塗料と呼ぶため樹脂の種類によって耐候性は様々です。
つまりシリコン・フッ素・無機のどれにもラジカル制御できる酸化チタンは配合できるため、最近の塗料にはほとんど使用されています。
その塗料の樹脂がシリコンでラジカル制御型塗料だとしてもフッ素以上の耐候性があるとは言えません。
 
 
4ラジカルが発生しにくい塗料
先ほども述べたようにラジカルは酸化チタン(白顔料)に紫外線が反応する事で生成されます。つまり元から白顔料である酸化チタンが配合されていないクリアー塗装はラジカルが発生しにくいです。こう聞くとクリアー塗装が良いように聞こえますが、塗装できる下地が限られたり、変色を出来ないなどのデメリットもある為、ラジカル対策としてクリアー塗装をすることはほとんどありません。
 
 
まとめとして、このようにラジカルとは紫外線によって生成され塗料を劣化させるもので、塗料が紫外線に弱いといわれる元となる因子です。それを抑制・制御し対策するとこで少しでも劣化を抑える事の出来るのがコーティングさせた酸化チタンを配合したラジカル制御型塗料です。
ほとんどの塗料にはラジカル制御が採用されていますが塗料を選ぶ際の一つの基準にしてみて下さい。
 
 
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