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瓦屋根がメンテナンスフリーってホント?
2023年04月08日
皆さまこんにちは!

ガイソー豊橋店の平松です(^^)/
お客様とお話をしているなかで時々「粘土瓦ってメンテナンスフリーでしょ?」と瓦のメンテナンスについて話題になることがあります。
粘土瓦自体の耐用年数は半永久的と言われ、塗装などのメンテナンスが必要ない為「メンテナンスフリー」と思われがちですが、瓦を固定するための「漆喰」や瓦の「ズレ」や「割れ」などに対する定期的なメンテナンスは必要になってしまいます。
そこで、今回は陶器瓦のメンテナンスについてご紹介いたします。
瓦といわれるとパッと思い浮かぶのはこのようなものではありませんか?

このような見た目をした瓦でも「陶器瓦」と「いぶし瓦」がございます。
「ん?見た目同じじゃないの?」と思いますよね。
よく似たこの2つの瓦は焼き上げる際の工程に違いがあります。
[陶器瓦]

素焼きの粘土の表面に釉薬を塗り、高温で焼き上げた瓦です。この釉薬を塗ることにより、「防水性」や「耐久性」の向上などがありますが、陶器瓦の特徴である艶やかな「色味」や「質感」を出すことができるのでお家の雰囲気に合わせて使い分けられるのが特徴です。
陶器瓦の形状は主に「和形(J型)」「平板型(F型)」「スパニッシュ型(S型)」の3種類がございます。様々な種類がある「陶器瓦」はお家の雰囲気にマッチしたデザインを選ぶことが出来るので好みの外観に仕上げることができます。
[いぶし瓦]

釉薬を塗らず、素焼きの粘土を高温で焼き上げた後、火にあてて表面を燻して作られる瓦です。燻しによって瓦の表面が黒くなり、風化したような美しい表情を持つことが特徴です。この燻し加工は紫外線や風雨などで古くなった瓦の表面を再現するもので古い建物の雰囲気を出すために使用されます。また、燻し加工により瓦の表面に脂分が残り、雨水が滑りやすくなるため防水性も向上します。
「陶器瓦」と「いぶし瓦」のほかにも「セメント瓦」というものがあります。

このセメント瓦はセメントと川砂を混ぜ合わせてつくられた屋根瓦で粘土瓦と違い表面がざらざらしています。
耐用年数は30年~40年で粘土瓦よりも少し短くなります。セメント瓦は粘土瓦に比べて価格が安く、以前は一般住宅などで多く使用されていました。
粘土瓦との違いは見た目だけではなくメンテナンス方法も異なります。
紫外線や風雨などの影響を受けやすく、徐々に劣化していくことがあるため塗装や葺き替えによるメンテナンスが必要になります。
耐用年数は半永久的と言われる粘土瓦も強風によるズレや飛来物による欠けズレがないか定期的な検査をしましょう!


また、瓦を固定するための漆喰は石灰や砂などを原料とした自然素材で熱や湿気の調整・防火・防カビ効果など様々な役割があります。
そんな漆喰の寿命は15年~20年といわれており、寿命を迎えると欠け・ヒビ・変色・剥がれなど様々な劣化症状が出てきてしまいます。

漆喰が剥がれ落ちてしまうと、中の葺き土が出てきてしまい瓦のズレや雨漏りを引き起こす原因になってしまう為定期的なチェックとメンテナンスをして屋根自体の寿命をアップさせましょう!
モニエル瓦やスレート屋根は塗装が必要なのに対し、なぜ粘土瓦は塗装メンテナンスをしなくて良いのか気になりますよね。
その理由は、粘土瓦は高温で焼き上げて製造をしているため屋根材そのものの耐久性が高く、防水性にも優れているため塗膜で屋根材を守る必要がありません。
「いぶし瓦の色むらが気になっていて塗装をしたい」とお客様からお問い合わせを頂いたことがございますが、この色むらは「いぶし瓦独特の味」ともいえ、経年変化により風合いを味わえることができ、この風合いを好む方も多くいらっしゃいます。
歴史のある神社やお寺も表面が黒っぽくなっていますので一度見てみてはいかがでしょうか。
いかがでしょうか。
粘土瓦はメンテナンスフリーと思われがちですが、割れやズレなどの定期的なチェックと漆喰のメンテナンスを心がけていきたいですね!
弊社では、ドローンによる屋根点検を行っております(^^)
お家の屋根はなかなか見る機会がないと思いますので、この機会に一度調査をしてみてはいかがでしょうか。
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